美容室業界でも異端なスピードで多店舗展開する私に、食らいついてきてくれる。そんなコンサルタント、他にいません。
- 株式会社 hanico
- 末野 武巳 様
美容室業界でも異端なスピードで多店舗展開する私に、食らいついてきてくれる。そんなコンサルタント、他にいません。
北海道札幌市で美容室「bico」を経営する、株式会社 hanico。2010年に創業し、現在は北海道内で4店舗(新規オープンし、譲渡したものを含むと11店舗)を展開しています。美容セミナーの講師など、サロンワークのみならず多分野で活躍するスタイリストが多数在籍中。自社オリジナルのシャンプー等ヘアケア製品も販売している。
フューチャークリエイト担当
植島 悠介
独立、起業、新店舗の立ち上げ。新しいことを始めるときは、ワクワクする反面、お金などの不安が募りますよね。北海道札幌市で美容室を多店舗展開する株式会社 hanicoの末野社長も、そんな一人でした。独立して店を構えようと考えた時、「何から手をつけるべきか途方に暮れた」と話します。フューチャークリエイトは、末野社長の独立前からサポートを始め、今日まで12年近くに渡ってお付き合いさせていただいています。フューチャークリエイトによる「独立時、起業時 のサポート内容」や「ほかのコンサルティング会社」について、根掘り葉掘りお聞きしました
美容室で働きながら、独立を考えていたのですが、経営の勉強なんてしたことなかったので、何もわかりませんでした。 「どうやったら独立ができるのか悩んでいる」と美容室のお客様に話したところ、フューチャークリエイト(当時の社名は税理士法人シマ会計)を紹介してもらったんです。27歳の頃でした。
勤めていた会社や、いろんな会社を見て、美容院には将来性がないなと思ったんです。低賃金で休みがなく、肉体労働。 このままの働き方では、50歳、60歳、その先まで......なんて、とても続けられない。だから、歳を重ねても続けられる方法を探ってみようと、独立を決意しました。
とても腰が低い方だなと驚きました。当時私は27歳で島元さんよりずっと年下なのに、上からな態度や威圧感はありませんでした。経営については右も左もわからない状態から、独立までの手順を非常に丁寧に教えていただくことができました。わからないことは、どんなに初歩的なことでも訊きましたね。
「毎月、いくら売り上げなくてはならないのか」が細かく計算された試算表を作ってもらいました。自分なりに作ってみた試算表と島元さんの試算表を見比べると、かかる税金など、見えていなかったお金が存在していることに気づきました。また、独立にあたって手元資金は十分ではありませんでしたので、島元さんにサポートしていただいて、500万円の創業融資を受けることができました。
ありがたいことに1店舗目の経営がうまくいって、1年半で移転拡張できることになりました。良い立地で、3倍くらいの規模だったので、今度は2000万円の資金が必要でした。再び銀行から借り入れる必要がありましたが、実は、美容院って潰れやすいから融資の優先順位が低いんです。それでも、融資を受けられた。それは、1年目の結果と 2年目の計画がちゃんと用意されていて、きちんと税金を払っていたからでした。どちらも、2年目から担当になった植島さんの試算表のおかげです。「企業として信用があるから、貸すことができる」と銀行の方にも言っていただけました。美容室に対して2000万円の融資は、異例のケースだそうですよ!
植島さんにはかれこれ10年近くサポートしてもらっています。担当していただいた当初の植島さんは20代でした。若いながらも仕事ができる印象で、堅苦しくなく、気軽になんでも聞ける雰囲気を持っていました。植島さんはいろんな業界のお客様を担当しているので広い視野を持っていますね。だから、「美容師業界では普通こう」という固定観念に縛られることなく、一緒に自由な発想で考えてくれるところが素敵です。私も「業界の普通」にとらわれた経営はしたくないので。Googleより的確に答えが出る人、それが私にとっての植島さんですね。
美容室は、「低賃金で、休みが少なくて、長時間労働」が当たり前です。創業の理由でもありますが、こうした働き方を変えたい、無理なく働き続けられる環境を整えたかったのです。
うちの会社は完全週休2日制で、有給休暇もほとんど使い切ります。サービス業ではめずらしく、土日休みもとれる ようにしました。全員、20時までには退社し、お子さんがいるスタッフは17時まで。時短勤務の場合は、時間が短い分のお給料が下がるか、通常業務以外の役割を担ってもらうことで補填する、どちらがよいか選んでもらっています。条件が良い、労働時間が短いということは、社員それぞれが技術を磨いて、早く的確な仕事ができるようにならないといけません。努力しなければならない環境だと思います。
植島さんは、「美容師の労働環境を変えたい」という私の考えを理解して、働きやすい環境づくりも一緒に考えてくれます。たとえば、「店長を目指すメンバーを対象にした、経営セミナー」の講師をお願いしています。また、「幹部会議」 に出席してもらい、会社の売り上げや税金など、hanicoに関係する数字をきちんと把握できるように、説明してもらっています。2021年の春からは、全社員を対象にした「お金の勉強会」を始めました。「国民年金と厚生年金の違い」といった基礎的なお金の知識から、「目標とする生活を実現するためには、何歳までに、いくら稼がないといけないか」ということまで教えてもらっています。稼ぐ必要性を知ると、技術を高めようとしますし、顧客を増やすモチベーションが養われますので、売り上げに繋がります。私のようにお金の勉強をしたことない状態で独立する人が多いので、お金の勉強をしてから独立するほうが有利です。すべての社員が、やりたいことだけをやらせてあげられる環境をつくってあげることが大事だと思っています。
創業から10年経った今、hanicoグループのお店は11店舗にまで増えました。出店スピードがこんなに速いと、普通は止められると思いますが、植島さんはずっと食らいついてきてくれます。お店を出すスピードに、「このあいだ出店したばっかりですよね?」と驚きながらも、それでも植島さんは私の考えを尊重して、一緒に上手くいくように楽しんで考えてくれます。「また、きましたね!」って。お金があったら、自分がもらうのではなくて、人やものに投資したいんですよね。成長して、経営に興味を持つスタッフがいたら、どんどん店を持つ機会を与えたい。私は臆病者なので、「資本を持った東京のサロンが札幌に進出しても遅れをとらないようにしないと!」と先手を打ちたがります。それが、スピード感のある店舗拡大に繋がっています。私が投資好きだと植島さんは理解してくれているから、「出店しなければ、もっと末野さんの給料は上がるのに」と言いながら新店舗の試算表を作ってくれます。
私が考えて、植島さんに提案します。植島さんは、提案したことに対して絶対に「ダメ」と言わないんですよね。かといって、すぐにアドバイスや指示もしない。私の提案内容では厳しそうだと判断した時は「これは大変ですね〜」って言います(笑)だから私は、植島さんに「いいですね!」と太鼓判を押されるまで「じゃあこれならどう?」「こうしたら大丈夫?」と次から次へ提案します。
そうです。懸念事項を消すために経営者自身が頭を使う必要があるので、学びになります。こないだも植島さんに質問したんです。「1億4千万円の土地買っていい?」って。そしたら「いや〜、1億まで下がるんだったらいいですけどね」と返されて、よしわかった!と。今は不動産屋さんと交渉中です。「1億1千円だったら買ってもいい?」って、もう一度聞いてみようかなと目論んでいるところです。
はい、「美容室の普通」にとらわれたくありません。植島さんも、「美容室の普通」を持ち出すことなく、株式会社 hanicoという一つの企業として向き合ってくれます。経営者のスピードに対して、コンサルタントはブレーキになりがちですが、植島さんは違います。彼はアクセルを一緒に踏んでくれる人ですね。さらに、その加速度を楽しんでくれるのが本当にありがたいです。
他の経営者さんと税理士の話になったとき、まず、植島さんや島元さんみたいな税理士やコンサルタントの話は聞かないですね。よく聞くのは「節税方法を教えてくれる」くらいです。フューチャークリエイトのように、独立の相談、試算、税金関連の手続き、戦略の壁打ち、社内セミナーの講師などなど、お金に関することを包括的にサポートしてくれる、なんて事は他ではないそうです。私は税金もまっとうに払いたいと思っています。そうすることで、必要になった時に銀行からちゃんと融資を受けられるので。これもフューチャークリエイトさんに教えていただいたことですが。ずるいことはせず、それでも馬鹿正直に払い過ぎることのないように、植島さんに調整していただいています。植島さんは、企業の信用を維持しながら工夫して利益を出す方法を一緒に考えてくれます。私にとってフューチャークリエイトは、一緒にチャレンジして互いに知見を増やし、共に高め合うことができる会社です。